ねこの歯磨き【準備編】歯磨きは無理せず少しずつ。触ることが第一歩/ねこのおうちケア#03
あなたのおうちのねこさんは歯磨きしていますか?わんちゃんの歯磨きはだいぶ浸透しているようですが、ねこさんの歯磨きを実行している飼い主さんは案外少数ではないでしょうか。「歯磨きするよ」と言えば来てくれるわんちゃん(そうではないわんちゃんもいますが)と違い、ねこさんは全力で拒否することも多く、ハードルが高い印象です。
それでもねこの歯磨きはやるべき?
結論から言えば「YES」。ペットフードを食べている現代のねこさん。狩りをしていたころと違い、食生活の変化によって歯周病に悩まされるねこさんが多くなっていると言われています。ごはんが食べられなくなるほど深刻な状態にならないよう、ねこさんと相談しながらできることを少しずつやってみましょう。
今回も『猫の診療室モモ』院長の谷口史奈先生の愛猫・茉莉さんに登場願い、歯磨きへの道を手引きしていただきます。
まずは顔周りを触るところから!
まずは、後ろからこんな風に優しく触ります。なでなでワシャワシャからの移行が良さそうです。ねこさんに不審に思われないように、「おりこうだね〜」などと声を掛けながら行うといいかもしれません。
ねこさんの歯は何本?
正解は30本。前歯にあたる小さな「切歯(門歯)」が上下6本ずつ計12本、肉食動物の証「犬歯」が上下2本ずつ計4本、奥歯にあたる「臼歯」が上下に7本ずつ計14本あります。臼歯は肉を食いちぎりやすいようにノコギリのような形状になっています。
ねこさんは敏感です。バレると歯磨きに達する前に難しくなるので、あくまで「ワシャワシャしているだけです」という感じで触るのがポイントです。
次回は歯磨きの実践についてお伝えしますので、それまでに口の周りを触ったり、歯や歯茎をナデナデできるように練習してみてくださいね!
(協力/猫の診療室モモ)