病院へ行こう!/ねこのおうちケア#01

病院へ行こう!/ねこのおうちケア#01

動物病院が好きなねこさんはあまりいないと思います。それどころか、いざ病院に行こうとするとねこさんが察知して捕まらない……! という事態もよく発生します。ハチたまCTOのうーちゃまたちも、毎度通院交渉が大なようす。そんなねこさんたちに、スムーズに通院していただくにはどうすればいいのでしょうか。

◆キャリーは事前に出しておく

「さあ、病院へ行きますよ〜」とばかりにねこさんの前にキャリーを差し出し、入れようとする飼い主さん。いつもと違う飼い主さんの雰囲気にねこさんは敏感です。それでも好奇心の勝っているねこさんなら、キャリーの扉を開けた瞬間に入ってくれるかもしれません。それならしめたもの。あなたのねこさんがそんなタイプなら、ここでゴールです。おめでとうございます!

しかし、多くの敏感なねこさんは知っています。「これは病院という嫌なことばかりするところに行く時に登場した危険な箱である」ということを。ねこさんに「危険な箱」だと気づかれないようにするには、病院へ行く数日前〜1週間前からキャリーを出しておくのがマル。キャリーはねこさんがいつもいるお部屋に置いておきます。扉は開け放し、中には心地よい敷物を入れて、あたかも新しいベッドが設えたかのように演出してください。

中でおやつを食べさせたりすれば、さらにねこさんの信頼度が高まるでしょう。警戒心MAXの慎重派ねこさんであれば、日ごろからキャリーを出しっぱなしにするのがお勧めです。ねこさんに「この箱は9割は安全で心地いいけど、たまに扉が閉まり嫌なことがある。でも元に戻る」と認識してもらうのが目標です。

(モデル=金太郎、桃太郎)

◆洗濯ネットに入れる

興奮してしまいがちなねこさんの場合、キャリーにどうにか入ってもらっても、動物病院での診察が大変なことがあります。そんな時に大活躍するのが洗濯ネットです。洗濯ネットは大判の四角いシンプルなものがねこさんを入れやすく、おすすめです。目の粗いネットであれば、ねこさんのようすも見えて、隙間から爪を切ったり、簡単な診察や施術もできます。また、目が粗いと爪が引っかかりやすく、暴れても身動きしにくいので逃走防止にも役立ちます。

ネットに入れるコツは、頭からかぶせること。頭と前足が入れば、あとは腰、最後に後ろ足と尻尾を入れていきます。逃げられて家具の隙間などに隠れてしまったら、長い棒のようなものを使い、同じように頭からかぶせていきます。すっぽりかぶせると案外おとなしくなるので、慌てずにそうっとかぶせてみましょう。全身が入ったら、手繰り寄せて、ファスナーを閉めます。暴れるようであれば、サンタクロースの袋のように口を絞って握り、持ち上げてしまいます。そうするとねこさんは下に落ちて身動きできなくなります。

キャリーに不信感を持ち、置きっ放し作戦にも乗ってこない猫さんは、ぜひ洗濯ネットをお試しください。サイズが小さいとねこさんがよじ登って出てきてしまったり、飼い主さんもケガしたりする恐れがあるので大きいサイズを選びましょう。洗濯ネットは100均でも売っていますが、ファスナー部分が壊れやすいので、緊急時以外はあまりお勧めできません。

◆キャリーに入れる

キャリーに入れる時は、キャリーを縦にして、ねこさんを静かに落とすような感じで入れます。洗濯ネットに入っていない場合は、頭からキャリーに飛び込ませるように入れます(後ろ足から入れようとすると、入り口に足を突っ張ってなかなか入れられません)。

上部の蓋が開くタイプのキャリーは出し入れしやすく、ねこさんにはお勧めです。いずれの場合も、持ち上げたら空中分解してねこさんが逃走、ということのないように、全てのロックがしっかり留まっているかを確認しましょう。不安がある場合は、養生テープで補強すると良いです。

【一般的なキャリーの場合】

【上蓋付きのキャリーの場合】

◆布で包む

丸見えで逃げ場がないと不安でいっぱいになるので、ねこさんが入ったキャリーはお土産のように布で包みます。ねこさんは暗くなると安心しておとなしくなります。キャリーにぴったりのサイズのカバーを作るのもいいですね。時々そんな手作りキャリーカバーを見かけます。布やカバーで包むのは、万一キャリーが壊れた場合の逃走防止も兼ねています。

<おさらいポイント>
・キャリーは事前に出しておく
・上部が開くキャリーが便利
・洗濯ネットに入れる
・布で包む

(協力:猫の診療室モモ)


(toletta.mag 編集部/制作:Cat’s Eye Planning)