『高円寺ニャンダラーズ』編/里親会へ行こう! #01
お天気が良く、お出かけ日和の日曜日。高円寺で定期開催されているねこの任意保護団体「高円寺ニャンダラーズ」の里親会に突撃レポートに行ってきました!
気になる会場の雰囲気は…
会場はJR高円寺駅から徒歩約6〜7分、高円寺庚申通り商店街にある庚申文化会館。里親会は建物の2階で行われていました。会場入り口から中をのぞくと、とても広々していて明るい印象。とかく敷居が高いと思われがちな里親会ですが、これなら入りやすい!
参加しているのは杉並区内で保護されたねこが多いそう。ちなみにこの日は、伊豆諸島の御蔵島(みくらじま)からはるばるやってきた”御蔵島ノネコ里親プロジェクト”(※)のねこたちもいました。
※御蔵島に生息する東アジア固有の海鳥「オオミズナギドリ」を保護するため、島に長年住み着いている繁殖しているねこたち(”野ねこ”と呼ばれている)を島から出し、里親を探すプロジェクト
大きいねこ、若いねこ、子ねこ。黒ねこ、白黒、茶トラ…。気になるねこを見つめていると「この子はなぜか掃除機が大好きなんですよ」「すごく甘えん坊なので、抱っこできますよ」と担当のスタッフさんが、声をかけてくれました。ねこの方も触っても嫌がらず、なでるとゴロゴロ喉を鳴らすねこが多いのに驚きです。なんでも、保護した後、メンバーや預かりボランティアさんのところで人慣れ訓練を行ってから里親会に参加させているとのこと。
見学のみも大歓迎!
今すぐねこの里親になれなくても、活動内容を見てもらいたいとのことで、「来場は大歓迎!」とのこと。ねこを引き取れないから…と、遠慮しなくて大丈夫なんですね。支援の受付や物販コーナーもあるので、募金やグッズの購入という形でねこの保護活動を応援することもできます。特に人気のグッズは、ねこさん用の手づくりハンモック。里親会参加中のねこさんたちも、ハンモックでまったりくつろいでいました。
この日、特別ゲストとして来ていたのが、生まれて間もない子ねこのポッキーとプリッツ。お母さんのお腹の中にいた時に足にへその緒が巻き付き、後ろ足が欠損してしまった子ねこたちです。それぞれ3本足と2本足ですが、何ら普通の子ねこと変わりなく元気いっぱい。避妊・去勢手術とワクチンが終わったら、里親募集となります。毛がふわふわでまだまだ小さいけれど、鳴き声もしっかりしてよく動くので、たくましく育ちそうです。いい里親さんと出会えますように!
60歳以上でも里親になれる!
「20年前後生きるねこを最後まで飼えるかわからない」という理由で、60歳以上の人に譲渡をしないケースが少なくありません。ですが、それは行き先のないねこがウェイティングしているこの現状を考えると、とてももったいないお話。というわけで、高円寺ニャンダラーズでは後見人を立てることを条件に、60歳以上の方への譲渡も行っています。
この日も、該当する方が申し込みをされて、トライアル(1カ月間のお試し飼育)に向かって準備が始まりました。
この日、トライアルに出ることが決まったねこは、全部で4頭。みんな幸せになることを願われて、間もなく旅立っていきます。暖かくなると、子ねこの生まれるシーズンがやってきます。しかし、高円寺ニャンダラーズでは現在、預かりボランティアさんの手を借りてもねこの受け入れは限界だそうです。新しいねこの保護のためにも「里親になりたい!」「預かりボランティアをやってみたい!」という方は、ぜひ高円寺ニャンダラーズの里親会に行ってみてくださいね。
里親会情報詳細
◆名称:高円寺ニャンダラーズねこ里親会
◆開催日:隔週日曜日
◆時間:通常12:30〜16:00
◆問合せ:090-5401-5223(佐藤)
◆公式HP:http://nyandollars.org
(取材/編集部)